GreatSchools
組織と課題
子供たちにとって、教育は何より重要です。しかし、子供を通わせる学校の状況を知りたくても、統一テストでの生徒たちの成績、教師と生徒の比率、生徒および教員陣の多様性など、学校に関する重要な情報を親が入手するのは容易ではありません。
全国規模の非営利教育組織 GreatSchools は、子供たちにより良い教育機会を与えたいと考える保護者を支援することを目標に、1998 年の設立当初から一貫した活動を続け、各学校の教育レベルに関する情報を提供しています。これらの情報は、連邦政府、州政府、地方自治体、さらには保護者、生徒、教師から収集したものです。GreatSchools のウェブサイトでは、地域を指定して学校を検索し、それらの学校に関する基本情報を閲覧できます。子供たちの学習に役立つ多数の記事、動画、学習ツール、ワークシートも公開されています。
私たちの一番の目標は、子供たちに適切な教育機会を与えたいと考えている保護者を支援することです。これは言い換えると、子供たちのニーズに合った最良の学校を、米国内の保護者が簡単に見つけられるようにするということです。
”キャリー グー(GreatSchools、コミュニケーション担当責任者)
活用方法
Google Maps Platform を取り入れた GreatSchools のウェブサイトでは、特定の地区を指定して学校を検索し、学校の場所を地図上に表示したり、目的の学校に関する詳細情報を閲覧したりできます。保護者が学校を検索すると、Google Maps JavaScript API と Google Maps Geocoding API により、その場所が地図上にピンで示され、ピンをクリックするとその学校の概要が表示されます。さらに学校名をクリックするとレポートカードが開き、統一テストの点数、公正さ(多様性など)に関する情報、低所得者層やマイノリティーの生徒のテスト結果、生徒と教師の比率、州の認定を受けている教師の割合などの詳細情報が表示されます。保護者による評価とレビューも閲覧できます(現在、カリフォルニア州の学校が最も詳しい情報を公開しています。米国内の他の州でも、学校情報の拡充が急速に進められています)。
GreatSchools のウェブサイトでは、Google Maps Platform を利用して学区の境界も表示しています。新しい地区への引っ越しを予定している場合、この情報があれば、子供を通わせたい学校を決めた後、該当する学区内で家を探すことができます。ほとんどの保護者は、特定の住所または郵便番号を入力して学区と学校を検索しています。
GreatSchools は、Google for Nonprofits | 非営利団体向けプログラムで提供されているその他の Google ツールも利用しています。たとえば、当組織の職員はオフィスソフトとして G Suite を使用し、データやドキュメントをメンバー間や外部のグループと共有しています。また、生徒たちへの学習支援を紹介する保護者向けの動画も YouTube に投稿しています。
成果
毎年、4,000 万人以上が GreatSchools のウェブサイトを訪れ、自分たちの子供に最適な学校を探しています。
このサイトは、学校に改革を求めたり、十分なサービスを受けていないコミュニティへの配慮を要望するなど、すべての子供たちにより良い学習環境を与えたいと考えるオーガナイザーや支援グループにもツールと情報を提供しています。たとえば、「サンフランシスコ湾地区の Innovate Public Schools はカリフォルニア州レッドウッドシティの保護者グループと連携し、ラテン系の家族が多い学区を対象に学校教育の改善を目指している」とグー氏は言います。「彼らは GreatSchools のウェブサイトにアクセスし、地図を使用してその学区に近い学校を検索しました。次に、それらの学校の成績と、自分たちの学区の学校の成績を比較したところ、近隣の学校の方が高成績であることがわかりました。レッドウッドシティの保護者たちはこの情報をもとに、地域社会での成功を支援する新しいチャーター スクールを承認するよう教育委員会に要請しました。」
Google Maps Platform を取り入れた当サイトは、質の高い教育が受けられる学校を探し、子供を通わせることができるよう手助けしていますが、それだけではありません。保護者と支援グループはこのウェブサイトを通じて、さらなる改革や公平な教育を実現できます。
”キャリー グー(GreatSchools、コミュニケーション担当責任者)