Google マイマップを使って自分の地図でデータを視覚化する
チュートリアルの内容
-
要件
-
最初の手順
-
データをインポートする
-
地図のスタイルを設定する
-
地図データを編集する
-
データにラベルを付ける
-
地図を共有する、埋め込む
-
Google マイマップを使いこなす
-
ディスカッションとフィードバック
-
次のステップ
最初の手順
この演習では、データのインポート、地図のスタイルのカスタマイズ、地図の共有の方法について解説します。使用するデータセットは The MAPA Project と Shark Spotters からご提供いただいたもので、南アフリカのフォールス湾沿岸に配置されたシャーク スポッター(海でサメを監視する訓練を受けた人々)の位置情報のほか、ホホジロザメの目撃情報(2012 年 9 月 8 日から 2013 年 2 月 22 日までに報告されたもの)が含まれています。完成後の地図は上のように表示されます。
-
以下の 2 つのファイルをダウンロードして(これらのファイルはこのチュートリアルでサンプルのデータセットとして使用します)、ファイルをデスクトップに保存します。
- sharksightings.csv: このファイルには、2012 年 9 月 8 日~2013 年 2 月 22 日の間に報告されたホホジロザメの目撃情報が含まれています。ビーチの場所、日時、位置も記録されています。
- sharkspotter-beaches.csv: このファイルには、長期的または一時的にシャーク スポッターが配置されているビーチの場所と、簡単な説明が含まれています。
データをインポートする
-
Google アカウントにログインします。
-
Google マイマップ(https://www.google.com/mymaps)にアクセスします。
-
表示されるポップアップ画面で [新しい地図を作成] を選択します。
-
[無題の地図] というテキストをクリックして、地図のタイトルと説明を編集します。今回は、以下のタイトルをコピーして [地図タイトル] ダイアログ ボックスに貼り付けます。
Shark Spotter Sites & Sightings
-
次に、以下のテキストをコピーして [説明] ダイアログ ボックスに貼り付けます。
This map shows the location of Shark Spotters along the False Bay coastline in South Africa, as well as all reported white shark sightings between September 8, 2012, and February 22, 2013.Shark Spotters are positioned at strategic points along the Cape Peninsula. A spotter is placed on the mountain with polarised sunglasses and binoculars. This spotter is in radio contact with another spotter on the beach. If a shark is seen along the beach, the spotter sounds a siren and raises a specific color-coded flag, upon which swimmers are requested to leave the water.
-
メニューで [インポート] を選択します。
-
パソコン上の sharksightings.csv を選択します。これがアップロードする最初のデータレイヤになります。
ヒント: XLSX ファイルや Google スプレッドシートをインポートすることもできます。アップロードできるのは最大 2,000 行までの表です(利用可能なデータ フォーマットと制限については、こちらをご覧ください)。
-
データをアップロードすると、位置情報を含む列(例: 緯度と経度の情報を含む列)を選択するよう求められます。これにより、データが地図上に正しく配置されます。この例では、[Lat] 列と [Long] 列を選択し、[続行] をクリックします。クエスチョン マークにカーソルを合わせると、その列のサンプルデータが表示されます。
ヒント: 緯度と経度の情報がない場合は、住所を代わりに使用できます。
-
次に、マーカーのタイトルとして使用する列を選択します。この例では、[Date] 列を選択して [完了] を選択します。
-
メニューにはレイヤとしてデータが表示され、地図上には描画されたポイントが表示されます。メニュー内のレイヤの名前を変更したい場合は、レイヤ名のテキストを選択するだけです(デフォルトの名前はファイル名になります)。この例では、レイヤ名を「Sightings: 9/8/2012 to 2/22/2013」に変更します。
-
続いて 2 番目のデータレイヤをアップロードしてみましょう。[レイヤを追加] をクリックします。
パソコン上の sharkspotter-beaches.csv を使用して、手順 6~9 を繰り返します。位置情報の列として [Lat] 列と [Long] 列を選択し、マーカーのタイトルには [Beach Name] 列を選択します。
-
これで、両方のレイヤがメニューに表示され、地図上にも描画されます。2 番目のレイヤのタイトルのテキストを選択して、名前を「Shark Spotter Beaches」に変更しましょう。
それでは次に、地図上のポイントのスタイルを設定する方法を学習します。
地図のスタイルを設定する
地図上のポイントをカスタマイズする
まずは「Sightings」レイヤをカスタマイズして、デフォルトの青いピンをサメの背びれアイコンに変更します。
-
メニューの「Sightings」地図レイヤにアクセスします。
-
[すべてのアイテム(69)] というテキストにカーソルを合わせ、右側に表示される塗料缶アイコンを選択します。
-
アイコンの色や形などを選択できるメニューが表示されます。
-
[他のアイコン] を選択すると、さまざまな形のアイコンが表示され、その中から選択できます。
-
[動物] でサメの背びれアイコン を選択します。これで地図上の青いピンがサメの背びれのアイコンに変わります。
次に、[Shark Spotter Beaches] データレイヤのポイントをカスタマイズします。ここではポイントを、シャーク スポッターが_常駐_しているビーチと、_一時的に配置_されているビーチの 2 つのカテゴリに分け、それぞれ別の地図アイコンを使用します。CSV 内の各ポイントデータは、すでにこの 2 つのカテゴリのいずれかの値を持っています。
-
メニューで [Shark Spotter Beaches] レイヤをクリックし、[個別スタイル] を選択します。
-
[場所のグループ化方法] プルダウン メニューで、[Type] を選択し、[カテゴリ] を選択します。
-
[Permanent] というテキストにカーソルを合わせ、表示されるグレーの塗料缶アイコンを選択します。
[他のアイコン] で人型アイコン を選択します。これで、地図上にこのアイコンが表示されます。
-
[Temporary] というテキストにカーソルを合わせ、表示されるグレーの塗料缶アイコンを選択します。[他のアイコン] で歩いている人のアイコン を選択します。これで、地図上にこれらのアイコンが表示されます。
ヒント: 自分でアイコンを作成して地図に追加することもできます。詳しくはヘルプセンターをご覧ください。
基本地図のスタイルを変更する
-
地図メニューで [基本地図] レイヤにアクセスします。
-
プルダウンをクリックすると、基本地図のスタイルのメニューが開きます。
-
サムネイルを選択して基本地図のスタイルを変更します。この例では、左下のサムネイル「大陸(薄色)」を選択します。
-
地図上の任意の場所をクリックして、基本地図メニューを閉じます。
地図データを編集する
地図を作成している間はいつでも簡単に地図データを変更できます。誤記を見つけた場合や情報ウィンドウに情報を追加したい場合に、こうした処理が必要になります。以下では地図データの編集方法をご説明します。
「Shark Spotter Beaches」レイヤの Muizenberg データで誤記が見つかりました。「Shark Spotters」が「Shakspotters」と誤って入力されています。
データを編集するには:
-
情報ウィンドウで鉛筆アイコン をクリックします。ここでデータを直接編集できます。
-
または、データテーブルのビューでもデータを変更できます。[Shark Spotter Beaches] レイヤのその他アイコン(3 つの点のメニュー)をクリックします。[データビューを開く] を選択すると、データ表のビューが表示されます。
-
表のビュー内のいずれかのフィールドをクリックすると、データに変更を加えることができます。
地図上の場所は表と情報ウィンドウで同期されるため、変更はすべて両方の場所に反映されます。追加情報を表示したい場合に表に行を追加したり、または既存の行を削除したりすることもできます。
ヒント: 位置情報の列の内容を変更すると、変更内容に沿って自動的に地図上の位置が修正されます。
データにラベルを付ける
[ラベル] 機能を使用して、地図上のアイテムの横にラベル(表示名)を表示できます。アイテムのラベルは、指定したデータの列から取得されます。
-
メニューの [Shark Spotter Beaches] レイヤで [スタイル: Type] をクリックします。
-
[ラベルを設定] プルダウン メニューから、[Beach Name] を選択します。
-
これで、「Shark Spotter Beaches」の各ポイントにビーチ名が表示されるようになりました。
地図を共有する、埋め込む
他のユーザーと地図を共有するには、さまざまな方法があります。地図はデフォルトでは限定公開で、作成者のみが表示、編集できます。ここでは地図を公開してウェブサイトに埋め込む方法と、他のユーザーと共同編集する方法を解説します。
地図へのリンクを共有するには:
- 地図メニューで [共有] ボタンをクリックします。
-
[アクセスできるユーザー] で [変更] をクリックすると、地図の共有先を指定するオプションとして [特定のユーザー](限定公開)、[リンクを知っている全員]、[ウェブ上で一般公開] が表示されます。
[ウェブ上で一般公開] にすると、さらに共有設定を詳細に指定して、他のユーザーによる表示だけを許可するか、または編集も許可するかを設定できます。
ヒント: Google アカウントを持っていないユーザーと地図を共有する場合は、地図の URL をコピーして、URL 内の「edit」を「view」に変更してから URL を送信します。これによりログインは不要となります。
同僚と共同で作業する:
- 地図メニューで [共有] ボタンをクリックします。
-
メニューの下部にある [ユーザーを追加] で、地図を共有したいユーザーのメールアドレスを直接入力するか、連絡先から選択します。招待するユーザーに地図の編集を許可するか、表示のみを可能にするかを選択できます。
ヒント: Google グループで地図を共有すると、複数の共同編集者を簡単に地図に追加できます。これにより、グループのメンバー全員が地図にアクセスできるようになります。新しいユーザーをグループに追加した場合は、そのメンバーも地図にアクセスできるようになります。
地図を埋め込む:
- 最初に、地図を [ウェブ上で一般公開] に設定します。[共有] > [アクセスできるユーザー] > [変更] > [ウェブ上で一般公開] > [保存] の順にクリックします。
- 地図に戻って、その他アイコン([共有] ボタンの横にある 3 つの点)をクリックします。
- [自分のサイトに埋め込む] を選択します。
-
HTML をコピーし、ウェブサイトのソースコードに貼り付けます。地図の高さと幅はカスタマイズできます。
ヒント: 地図のデフォルト ビューを設定することもできます。デフォルト ビューを設定すると、その地図を初めて見る人に表示する部分を細かくコントロールできます。この機能を設定するには、地図を表示したい位置に合わせて、その他アイコン([共有] ボタンの横にある 3 つの点)で [デフォルト ビューを設定] をクリックします。
以上で、Google マイマップを使ってデータのインポート、スタイルのカスタマイズ、地図の共有を行う方法の説明は終わりです。
Google マイマップを使いこなす
データを検索する、絞り込む
「Sightings」レイヤのその他アイコン(3 つの点)で [データビューを開く] を選択します。
このデータの検索や絞り込みには、検索ボックスを使用します。
地図にポイント、ライン、ポリゴン、ルートを追加する
描画ツールを使うと、ポイントやライン、ポリゴンを地図に手描きで入力できます。描画を終えるには手のアイコンをクリックします。車や自転車、徒歩でのルートを書き込むこともできます。距離やエリアを測定するには定規アイコンを使用します。
モバイル デバイスでマイマップを使う
外出中にマイマップの地図を表示して編集するには、モバイル ブラウザまたはモバイル Google マップをご利用ください。
ディスカッションとフィードバック
このチュートリアルについてご不明な点やご意見がございましたら、Google Earth のヘルプ コミュニティをご利用ください。他のユーザーと意見交換を行っていただけます。